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U.Ge Lab

U.Ge Lab コラム

より快適な暮らしのために

人生100年時代といわれ、折り返し地点にさしかかっても、まだ現役真っ盛りのU.Ge。その少し手前から、体は少しずつ変化していきます。そして、若い頃には想像すらしなかった「軽失禁」(軽い尿モレ)という症状を経験する人が増えていきます。

40歳以上の女性で「尿モレ」経験がある人は51.4%!

「軽失禁」とは、自分の意思と関係なく尿がモレてしまうことを言います。女性は、妊娠・出産や加齢など身体の変化に伴い「尿モレ」を経験することが多く、U.Ge直前の40代以上の女性は2人に1人、男性の場合は3人に1人が「尿モレ」を経験したことがあると言われています。

軽失禁の主な症状

女性の場合は、尿道の長さが男性よりも短いため、おなかに力が入ったはずみに起こる「腹圧性尿失禁」と、突然の我慢できない尿意により生じる「切迫性尿失禁」の2つのタイプがあります。「尿モレ」を経験したときの状況は、1位は、「くしゃみをしたとき」が64.5%、続いて「トイレに行くまでに我慢できなかったとき」が41.9%、「咳をしたとき」が41.0%と上位を占めています。

男性の場合は、排尿後の残尿が下着や外に着ている衣服にまでしみ出してしまう「排尿後尿滴下」が多いようです。また、その他にも膀胱にたまった尿が少しずつモレてしまう「溢流(いつりゅう)性尿失禁」などもあります。

そして、これらの症状は、まさに男女問わずU.Geの行動や生活に大きく影響すると思われます。

主な失禁の原因と症状

●腹圧性尿失禁

膀胱・尿道などを支える筋肉が弱く緩んでいることで起こる「尿モレ」で、例えば、咳やくしゃみをしたとき、重い荷物を持ったとき、スポーツをしているときなど。出産を経験した中高年の女性に多い。

●溢流(いつりゅう)性尿失禁

排尿困難に伴って残尿が増え、溢れるようにモレるタイプ。前立腺肥大、骨盤内(子宮・大腸)の手術を受けた人、糖尿病、脊椎の病気の人に見られる。

尿失禁のタイプには、これら以外にも、複数のタイプの尿失禁が関わる混合性尿失禁(例えば、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の混合)、排尿機能は正常でも、身体機能や認知機能の衰えのために起こる機能性尿失禁などがある。

「尿モレ」を認めたくない、恥ずかしい

人は「尿モレ」について自分の周囲の人には知れたくない、自分でも認めたくないという気持ちがあり、簡単に口にできません。
女性の「尿モレ」経験者のうち、実際に軽失禁パッドを使用している人は34%程度(2019/5インターネット調査調べ N=7,710)。代用品の使用及び未対応の女性200人を対象にしたアンケートでは、51.3%が生理用ナプキンなどで対処しています。
理由としては、「尿モレ」の自覚はあるが、少量の失禁ですんでいる、年齢的にまだ早いなどと言った「尿モレを認めたくない」回答が約50%。続いて軽失禁パッドを店頭で購入することが「恥ずかしい」という回答が約20%といった結果が出ています。ひとまず代用品で事足りるということもありますが、やはり「抵抗感」から軽失禁パッドの店頭での購入を避けているようです。

男性は排尿後の尿のキレが悪くなり、トイレから出た頃に残尿が下着やズボンにしみ出してくるので、白やベージュのズボンの着用を避けるようになるようです。女性は生理用ナプキンの使用に慣れていることもあり、そういう意味での軽失禁パッドへの「抵抗感」は少ないようですが、男性の場合、軽失禁パッドを使うこと自体かなりハードルが高いと考えられます。

U.Geには「軽失禁」を受け入れ、「自分らしく、より快適な暮らし」を

軽失禁があると、肉体的にも精神的にも少なからず影響を受けてしまうことがあります。例えば、尿の服へのしみ出しや、においによって人に気づかれないかという不安が生じたり、我慢ができずモレたりすることから外出を控えたり、いつもそのことばかり考えて水分摂取を控えたりなど、暮らしにおいて様々な支障が起きることが考えられます。
そこで「軽失禁」を経験した方にぜひお伝えしたいのは、このような症状は「自分だけではない」ということです。冒頭でも示した通り、U.Ge直前の40代以上の女性2人に1人、男性の3人に1人は、尿モレを経験しています。多くの人々が同じ経験をして当然起こることと認識すれば、精神的にも楽になるのではないでしょうか?

対策として

●身体的な解決法としては、症状に応じて…
・病気があれば治療する
・膀胱の訓練
・骨盤底筋体操 など。

●正しい対処法—代用品の使用は避ける
生理用ナプキンは、経血の吸収を目的とした高分子吸水材を採用しているので、尿の吸収には適していません。尿ケア専用の軽失禁パッドを使うことで、モレやにおいの心配、肌トラブルを起こりにくくすることができます。

●店頭での購入に抵抗のある方は…
通販サイトのご利用をお勧めします。特に男性の場合、インターネットでの購入は増加の傾向にあり、最近はご家族による店頭での代理購入も増えています。

多くのU.Geは、経済的にも時間にも余裕があり、自分の趣味やスポーツ、友人たちとの交流など行動範囲は多種多様です。そんなU.Geの方々に「軽失禁」について正しく認識していただき、「自分らしく、より快適な暮らし」を目指していただけたらと考えます。

株式会社リブドゥコーポレーション
ライフケアマーケティング部
武縄 和美