Glorious

Glorious グローリアスには、輝かしい、卓越した、素晴らしく楽しい、壮麗な、美しいなどの意味がある。人と出会い、時を重ね、充実期を迎えた人々の人生に 敬意を表し 、その美しさをたたえる、という意味を込めて、全体のテーマとした。 各グループにつけられたタイトルは、 例えば、 Glorious Wisdom …というように、タイトルの頭に Glorious を付けて解釈して欲しい。

慧 Wisdom

慧は、「え」「けい」と読む。彗星（すいせい）の彗と心を合せた文字で、心の中のひらめき、頭の働きが早さを表しているという。時を重ねて得た、深い洞察と 智慧を表現する言葉である。

このカラーグループの背景には「日本」がある。日本の風土が培った文化、民芸に見出される色を選定した。全体に明度が低い、重厚感のある印象を作るカラーグループで、アクセントに雲母やパール、錫の金属感を用いる。生糸の自然な光沢も活用したい。衣のグループに選定された下から４番目の赤と最下段の青は、発想源はスポーツカーの色である。

遊 Travel

遊は、遊び心を開放する、自分らしく遊ぶという意味を込めている。私たちは何のために生まれてきたのだろうか？本当は刻一刻と楽しく遊ぶためだったのではないか？

ここでは、子どもの頃に封印してしまった、人生を純粋に楽しむ心を再び思い出すための色を選定した。 Travel は、旅という意味で、一泊 90 万円以上する列車の旅が予約で一杯のように、「旅」は市場を活性化する大きなキーワードである。 住は、マゼンタやパープルといった、異国のインテリアや香を感じさせる色で、華やいだ気分になれる空間をつくる。衣は、世界各国 の手仕事による 民族衣装に見られる色、太陽が燦々と降りそそぐ 景色 を想像させる色 で構成した。このカラーグループの色は、単色で用いてもいいし、このカラーグループ内の色で多色ミックスして用いてもいい。

貴 Dignified

貴は、人に対する敬意、気品、精神的な優しさを表現する言葉として選ばれた。歩いてきた道で出会った人やできごと、その関係性に磨かれて生まれる気品を表現するためのカラーグループ。

すべての束縛から解き放たれて、あるがままに、大切な時間を静かに過ごすための空間と衣服に向けての提案である。住は、自然光が入る、気持ちの良い空間、 爽やかさで、 適度な温かさ も表現できる カラーで構成した。衣は、人生に表れた風景をすがすがしく見通すような澄んだ色、擦りガラスを通してぼんやりと浮かび上がる淡い色調で構成した。このカラーグループの色は肌触りの良い布を連想させる。