オートカラーアウォード2017ノミネート車両をご紹介いたします!
JAFCAでは、毎年優れたカラーデザインの自動車を顕彰する制度 「オートカラーアウォード」を開催しております。
今年のノミネート数は 15。(※ノミネート数が変更となりました。)
ノミネート車両すべてをカラーデザイナーと併せてご紹介いたします。
Auto Color Awards 2017
1.一般審査委員実車審査
2017年12月15日(金)10:00-12:00 横浜美術館(横浜)
2.プレゼンテーション・一般審査委員投票
2017年12月15日(金)13:00-18:00 横浜美術館(横浜)
3.審査委員実車審査・投票
2017年12月16日(土)10:00-12:00 横浜美術館(横浜)
4.特別企画(仮)
2017年12月16日(土)13:30-14:30 横浜美術館(横浜)
5.発表・表彰
2017年12月16日(土)15:00-16:00 横浜美術館(横浜)
6.主催
一般社団法人日本流行色協会 公益財団法人横浜市芸術文化振興財団
7.協賛
8.後援
経済産業省、国土交通省、横浜市文化観光局、 日本商工会議所、東京商工会議所 公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会、一般社団法人日本インテリアファブリックス協会、公益財団法人日本デザイン振興会、一般社団法人日本自動車工業会、日本自動車輸入組合、一般社団法人日本テキスタイルデザイン協会、一般社団法人日本塗料工業会、一般社団法人 日本自動車販売協会連合会
川崎重工業㈱
テーマ
SHIROGANE&WAZAMONO
車名
Ninja H2 / Ninja H2R
エクステリア | ①Ninja H2: MIRROR COATED SPARK BLACK ②Ninja H2R: MIRROR COATED MATTE SPARK BLACK |
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フレーム | ①Ninja H2: METALLIC GRAPHITE GRAY ②Ninja H2R: GOLDEN BLAZED GREEN(キャンディー) |
エンジン | FLAT WARM METALLIC GRAY E/G+赤(共通) |
メッセージ
「ブランドカラーへの挑戦。」「SHIROGANEとWAZAMONOの部品」「H2/2Rに乗ることで、かつてないライディングを経験する。」
プレゼンタープロフィール
川崎重工業(株)
技術本部デザイン部C&G課
わだ あい
和田 あい
●エントリー車で担当した部分とそこへのこだわり
このNinja H2/H2Rは各部署で「挑戦」をテーマに、開発が進められました。
デザイン部では、今までの量産でできなかったことをすべて盛り込んでいます。自分はCMFのすべてを担当しました。部品ごとに塗料開発を進めていくなかで、核心的なC&Gを目指しました。
●気になっている色
最近は海の色が気になります。
地域や季節によって色が異なり、興味深いです。
●趣味、今ハマっていること、マイブーム
バイクツーリング。山奥や、海岸などから自然のCMFを発見する事がマイブームです。
●最近、「この色はやられた!」と思った商品があったら教えて下さい。
2017年DUCATIのDIESEL限定車。ステンレスのタンクカバーに黒塗装後、拭き取りで錆表現をしています。溶接ライン表現に驚きました。
川崎重工業(株)
サプライチェーン本部生産技術部表面処理技術課
なかがわ ふみひろ
中川 文寛
●エントリー車で担当した部分とそこへのこだわり
すべての塗装色の開発に携わりました。特にホンモノの金属感を目指すために、量産適用可能な銀鏡塗装を開発し、見た目ではわかりませんが耐久性や美観の維持にこだわりました。また、使用する道具も一から作りKAWASAKIオリジナル設備で塗装しています。
●気になっている色
黒色。かっこいい黒色はどのような黒色なのか、ブラックホールのように光をも吸収する真に黒い”無”の色なのか、あるいは青っぽいのか赤っぽいのか気になります。
●趣味、今ハマっていること、マイブーム
イチゴジャム作り(特に綺麗な発色の赤になるように作ること)。
バイクでツーリング日本全国を旅します!
●最近、「この色はやられた!」と思った商品があったら教えて下さい。
AppleWatchのステンレスブラックやMacProのブラック。
スズキ株式会社
テーマ
「スイフトスポーツらしさ」と「走りへの期待」
車名
スイフトスポーツ
エクステリア | チャンピオンイエロー |
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インテリア | ブラックインテリア+レッドアクセント |
メッセージ
開発テーマは「スイフトスポーツらしさ」と「走りへの期待」を表現すること。
エクステリアカラーは、
・スイフトスポーツのアイコンとなる車体色チャンピオンイエローの継承と進化。
・「走りへの期待」を表現する、細部にまでこだわった質感。
-フロント・リアバンパー、サイドスカートの一部にカーボン調シボを採用。
-ホイールはフルグロスブラック塗装と切削加工によるハイコントラストな表現とし、足元を引き締めました。
インテリアカラーは、
・シートに座った瞬間から車とシンクロする空間を演出。
-引き締まったブラック内装を基調に、随所にレッドのアクセントカラーを配した。
-インパネ、フロアコンソール、ドアトリムにはレッドからブラックへ変化するグラデーションのガーニッシュを採用。
-しっかりと体をホールドするシートには緻密で張りのある表皮材を使用。さらに首元部分には カーボン柄の表皮材に「SPORT」のロゴをウェルダー加工しました。
プレゼンタープロフィール
スズキ株式会社
四輪デザイン部エクステリア課
たかば のりあき
髙羽 則明
●エントリー車で担当した部分とそこへのこだわり
カラーコンセプトの立案、内外装のカラー開発(車体色、内外装シボ、シート表皮、内装アクセントカラーなど)、量産立ち上げに至る一連のカラー開発を担当しました。
その中でも特に内装カラーパネルのグラデーション表現や内外装シボの質感表現にこだわり、開発を進めました。
●気になっている色
家電量販店で見た、白物家電(冷蔵庫、炊飯器など)の金属調ブロンズ色やグラデーション表現のレッドが気になっています。
●趣味、今ハマっていること、マイブーム
旅行しながらその土地でしか見られない色や素材、建築物を写真に収めることにはまっています。最近ではシンガポールの植物園ガーデンズ・バイ・ザ・ベイで見た、多様な熱帯植物と未来的なガラス張りの建築群が融合した景観に圧倒されました。
●最近、「この色はやられた!」と思った商品があったら教えて下さい。
Audi 新型A5の車体色グリーン。
欧州市場でこれまで低調であったグリーンですが、今後の動向に注目しています。
テーマ
ラフにガンガン使える楽しいカラー!毎日を笑顔にするスーツケース!!
車名
スペーシア
エクステリア | ①オフブルーメタリック×ホワイト2トーンルーフ ②ツールグリーンパールメタリック×ブラック2トーンルーフ |
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インテリア | ①ベージュ内装 ②ブラック内装 |
メッセージ
ファミリーだけではもったいない!
もっと多くのお客様に家族や友人と毎日の楽しい時間を作るために使って欲しい。
そんな思いを込めて色の力を充分に発揮した新型スペーシア。なんとデザインモチーフはスーツケース!!
大きく見える、広く感じる、楽しいデザインでお客様を笑顔にします。
スズキ株式会社
四輪デザイン部 四輪インテリア課
ますだ あかね
増田 茜
●エントリー車で担当した部分とそこへのこだわり
デザインコンセプト立案、車体色、内装色、シート表皮。
●気になっている色
黒。艶ありと艶なし、革とファーなど素材違いのコンビネーションが気になっています。
●趣味、今ハマっていること、マイブーム
ストレッチ。習い始めてもうすぐ1年。伸ばすって気持ちいい~。時間がある時にうちでもせっせとやっています。
●最近、「この色はやられた!」と思った商品があったら教えて下さい。
フランクフルトモーターショーで見たC3エアクロス(シトロエン)のアクセントカラーの朱色。楽しさとオシャレな雰囲気が伝ってきてグッときました。エクステリア、インテリア共に朱色の入っている分量や場所もツボでした。
ダイハツ工業㈱
テーマ
軽の本質を極める! 新型ミライース
車名
ミライース
エクステリア | スカイブルーメタリック |
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インテリア | ブラック&ライトグレー |
メッセージ
あらゆる人の暮らしに身近で、手ごろな価格で扱いやすい
ダイハツの「原点」ともいえる『軽の本質を極める』クルマをつくろう。
新型ミライースは、そんな想いから誕生しました。
燃費が良く、「安心」「快適に移動」でき、「心を豊かにする質感」も満たしながら、
手の届きやすい価格。これらのことを、素直にカラーデザインで表現を行いました。
その中で、特にこだわった
1)外板色スカイブルーメタリック、2)シートファブリックについて具体的にどんなことをしたのか?お客様にどんな嬉しさを届けることができたのか?をお伝えさせていただきます!
プレゼンタープロフィール
ダイハツ工業株式会社
デザイン部 第1デザイン室 CMFスタジオ
ひらい のぶあき
平井 伸明
●エントリー車で担当した部分とそこへのこだわり
エクステリア・インテリアカラー全般
●気になっている色
ツインピークスのブラックロッジの室内配色。
赤いカーテンと床のジグザグ模様のコーディネートが最高にカッコいいです。
●趣味、今ハマっていること、マイブーム
深夜一人でツインピークスリターンズを観ること。
ブッ飛んだストーリー展開(特に第8話!)と、超個性的なキャストたちの演技、意味があるのか無いのか分からない台詞や暗号にワクワクしています
(早く続きが観たい・・・)。
●最近、「この色はやられた!」と思った商品があったら教えて下さい。
すみっコぐらしのペンギン?のグリーン。
雑貨屋で始めて見た時、こんなに癒される色があるのか!?と衝撃を受けました。
トヨタ自動車㈱
テーマ
大人の感性に響くセンシュアルコンパクトSUV
車名
C-HR
エクステリア | メタルストリームメタリック |
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インテリア | リコリスブラウン |
メッセージ
Sensual/誘惑/共鳴/快楽/
プレゼンタープロフィール
トヨタ自動車株式会社
デザイン開発部 カラーデザイン室 トヨタカラーG
まつもと あさみ
松本 麻美
●エントリー車で担当した部分とそこへのこだわり
徹底して創り込んだグレー色域のニュアンスカラーと世界観を意識した上質な内装表現
●気になっている色
同色相、異素材の組み合わせ
●趣味、今ハマっていること、マイブーム
お気に入りの場所、酒探し。
ふらっと行った場所で「あ、好き」を発見するのが好きです。
●最近、「この色はやられた!」と思った商品があったら教えて下さい。
LUNASOL nail finish n EX63
指が長くなったのではないかと錯覚するほどの肌との馴染みのよさに驚きました。
華やかな色も好きですが、持っているものを活かしてくれる色は特に素敵ですね。
テーマ
LEXUSの世界 匠-Craftsman ship
車名
LEXUS LS
エクステリア | ①ソニッククォーツ ②マンガンラスター ③ソニックアゲート |
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インテリア | ①クリムゾン&ブラック ②ホワイト ③キャメル |
メッセージ
LEXUSは、日本の美意識を基に、伝統技術と最新技術が融合した、独創的な「美」を追求する日本発信のラグジュアリーライフスタイルブランドである。
そのフラグシップ〝LS〟では、匠 – Craftsman shipによる、3つの世界観を創出。
<普遍>TIMELESS ー 形を超えた経験を積み重ねる『普遍』的な世界観
<究極>SUPERIOR ー 純度を鋭敏なまでに高める『究極』の世界観
<官能>EMOTIONAL ー 光の共鳴が醸し出す『官能』的な世界観
プレゼンタープロフィール
トヨタ自動車株式会社
デザイン開発部 カラーデザイン室 レクサスカラーG
いとう じゅんこ
伊藤 淳子
●エントリー車で担当した部分とそこへのこだわり
ブランドフラグシップとして誇れるアイテムをいくつか開発。自動車部品としては厳しいと 言われるような素材をデザイナーの熱い思いを社内外のあらゆる関係部者が一丸となり 議論を重ねに重ね、実現できた事、製品化できた事に未だ感激、感謝、喜びでいっぱいです。
●気になっている色
北欧で見る町並みの色、控えめの発色だが各色がハモる事でカラフルに感じる町並み。
●趣味、今ハマっていること、マイブーム
ブームと言うか願いとして、どーしても生でオーロラ見たい!
もしくは、世界のいろんな自然現象の美しい物、色、風景が見れたら。。うれしい。。
日産自動車㈱
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/x-trail.html?rstid=20161209rst000000014/
テーマ
Orange to Challenge チャレンジするオレンジ
車名
エクストレイル
エクステリア | プレミアムコロナオレンジ |
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インテリア | ブラック |
メッセージ
デザイナーの強い想いが、強い色を生み出し、コーポレートメッセージを強くした!
日産らしさを象徴するカラーを創りたい!との想いから先行開発をスタート。
これまで量産化できなかった「鮮やか、かつ、深みのあるオレンジ」に何年もかけてチャレンジを繰り返した。
デザイナーの強い想いと開発チームのチャレンジが結実したプレミアムコロナオレンジ。
強い色は人の心を動かす。
ぜひ、実車でご覧いただきたい。
プレゼンタープロフィール
日産自動車株式会社
グローバルデザイン本部 アドバンスドデザイン部
いど まこと
井戸 真
●エントリー車で担当した部分とそこへのこだわり
エクステリアカラー。
●気になっている色
今、自分が手掛けている色(具体的には言えませんが 笑)
●趣味、今ハマっていること、マイブーム
家で美味しい珈琲を入れること
●最近、「この色はやられた!」と思った商品があったら教えて下さい。
カワサキ ニンジャH2(モーターサイクル) のミラーコートスパークブラック
ホンダ
テーマ
DON’T STAY FIT ! イメージを革新するCMF
車名
エクステリア | ルージュアメジスト・メタリック |
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インテリア | ブラック×グレーライン |
メッセージ
今いる場所に決して立ち留まらず進化し続ける。個性かがやく革新的CMF「ルージュアメジストメタリック」「アメジストのように華やかで奥深い上品な煌めき」をコンセプトに、FITの力強いかたちを更に引き立てる色の華やかさと輝度感の高さを両立し男女問わず積極的に選んでいただけるカラーづくりを目指しました。
色名にもあるアメジストは和名で「紫水晶」と言われ、赤色=情熱さ、青色=冷静さ、この2つの側面を持った高貴な「紫色」に人々は惹かれ、宝石として愛用されてきました。
これをヒントに2つの要素を込め色相を検討。
パッションを感じるスポーティな走りの力強さと、秘めた知性。
この2つを掛け合わせ、ボディカラーとして、見る人を惹きつけてやまない個性かがやく革新的な新色開発にチャレンジしました。
プレゼンタープロフィール
株式会社 本田技術研究所 四輪R&Dセンター
デザイン室 3スタジオ
みうら よしかず
三浦 義和
●エントリー車で担当した部分とそこへのこだわり
担当:CMF領域全般。
内外装CMFにおいて一体感のある世界観・細部までこだわった作りこみ。
●気になっている色
「赤」の色域。今回提示のルージュアメジスト・メタリックも含め、様々な色相、それぞれの色から受ける印象が大きく異なり、色を作り上げることの奥深さを改めて痛感しました。
●趣味、今ハマっていること、マイブーム
音楽。「Spotify」などの音楽配信サービスで知る新しい楽曲やジャンルに触れること。
自身の好みを広げること。
●最近、「この色はやられた!」と思った商品があったら教えて下さい。
英国百貨店のハロッズがデザインした「ケータハムセブン」のボディカラーのグリーン、硬質磁器メーカーのマイセンのブルーを模したアウディA4のボディカラーのマイセンブルー。
流行にとらわれず色褪せない伝統・歴史を感じる色であること。
生活者に馴染みのある色を車に設定することで、ひと味違った見え方になり、新鮮な色に感じられること。
テーマ
「N for “happy“life」温もりと強さ、2つのN-BOX
車名
N-BOX ノーマル/ N-BOX カスタム
エクステリア | 【ノーマル】 モーニングミストブルー・メタリック 【カスタム】 プレミアム・グラマラスブロンズ・パール |
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インテリア | 【ノーマル】 内装色/ベージュ×ブラウン シート色/ベージュ×グレージュ、シート素材:トリコット 【カスタム】 内装色/ブラック シート色/ブラック×バーガンディ、シート素材:トリコット×PVCアクセント |
メッセージ
ノーマル:「リフレッシング・コーディネーション」
毎日 忙しいママが、N-BOXに乗ることでリラックスし、エネルギーをチャージできる。
そのために目指したのは、心地よい<非日常感>。
気持ちのよい朝、朝日を柔らかく反射する みずみずしいボディーカラー。
中へ乗り込むと、お気に入りのカフェでほっと寛ぐような あたたかいインテリアが広がります。
カスタム:「セレブリティスタイル・コーディネーション」
夜の光を受けて艶やかに色変化するブロンズのドアを開けると、
バーラウンジのような濃密なインテリアが包み込みます。
高揚する、大胆になる、そして誇れる。
「軽なのに、セレブ?!」そんな疑問をひっくり返します。
生活を豊かに感じられる、2つの全く異なる世界観と
脱・軽クオリティを目指した高い質感をぜひ体感してください。
プレゼンタープロフィール
株式会社 本田技術研究所 四輪R&Dセンター
デザイン室 3スタジオ
しぶや きょうこ
渋谷 恭子
●エントリー車で担当した部分とそこへのこだわり
担当:CMF領域全般。
お客様に体験していただきたい2つのシーンを、それぞれ魅力的につくり分けることにこだわりました。
●気になっている色
軽快なソリッドライク色と、反面、深みのあるバーガンディーや緑
●趣味、今ハマっていること、マイブーム
最近始めたゴルフの練習・キャンプの計画・庭づくり
●最近、「この色はやられた!」と思った商品があったら教えて下さい。
初代HONDA Z。
ポップオレンジ、ボボグリーン、カロリンイエロー、ノーベンバーブルー・・・
個性的な形状と愉しいカラーパレット。あらためて見ても新鮮な、軽のワクワク感があります。
キャンプに乗って行きたいと思いました。
ホンダ 二輪
テーマ
モンキー50周年、おめでとうとありがとうを込めたスペシャルカラー
車名
Monkey(Z50)
エクステリア | ①2トーン(パールサンビームホワイト/マグナレッド) ②ブラック/クロームメッキ |
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メッセージ
元々は遊園地の子供向け乗り物として開発されたという成り立ちを持つMonkeyは、1967年に国内では初めての市販レジャーバイクという触れ込みで「Z50M」という名前で正式発表されました。そして2017年にMonkeyは晴れて50歳の誕生日を迎えました。
小さいけれど本物のモーターサイクルのかたち、カスタマイズも気軽に楽しめる可愛い奴。そんなMonkeyだからこそ50年の長きに渡ってファンを獲得し続けてこられたのです。
そんなMonkeyの生誕50年を記念して発売されたこのモデルは、初代の白タンク・赤フレーム・チェック柄シートというカラーリングを踏襲しながら、お祝いにふさわしい特別なアイテムをまとっています。
サイドカバーの立体エンブレムをはじめ、タンクやシートにも50周年記念モデル専用デザインのマークをあしらいました。ホンダ二輪製品の銘であるウィングマークも、初代Z50Mのクラシックウィングの復刻デザインバッジを装着しました。
もう一色は、「Monkey特別仕様車といえばこれ」と呼び声が高いクロームメッキ仕様の一台です。輝く外装のインパクトはそのままに、黒を基調とした足回りを組み合わせて、大人っぽく洗練されたたたずまいに仕上げました。
排ガス法規制の影響により生産が継続できなくなり、皮肉にも50年の生誕記念と共に、その歴史に一度は幕を下ろすことになったMonkeyですが、生まれ変わっての登場を望む声は後を絶ちません。
有終の美を飾れるように楽しく試行錯誤したこのカラーリングが、歴代のファンの方にも愛されるものになることを、いちMonkeyファンとして願ってやみません。
プレゼンタープロフィール
株式会社 本田技術研究所 二輪R&Dセンター
デザイン開発室 第2ブロック CMFグループ
にしむら まい
西村 舞
●エントリー車で担当した部分とそこへのこだわり
カラーリング全般を担当しました。エンブレムはデザインに遊び心を演出しつつ、上質なディテールを感じさせるように試行錯誤しました。
●気になっている色
本皮が使用している中でどんどんあめ色になっていくときの色、古びて日焼けした紙の色など経年変化で現れる色。配色ではスモーキーパステルとビビッドカラーのような、自然の色に近いものと人工着色料のような有彩色同士の組み合わせが気になっています。
●趣味、今ハマっていること、マイブーム
趣味:日曜大工、スポーツ観戦、ライブ参戦
マイブーム:アンティーク着物・和装小物探し
●最近、「この色はやられた!」と思った商品があったら教えて下さい。
初代スーパーカブC90。ボディの絶妙なブルーグレーとシートの臙脂色の配色バランスが今改めて見てもお洒落だなあと思います。1985年当時、モーターサイクルのシートに初めて色付きのものを採用したり、着色レッグシールドが当時一体成形できる着色樹脂の中で最大のものであった等、当時の最新技術の集大成であるという歴史を知り、お洒落なだけでなく、物語がある色という点に「やられた!」と思いました。
テーマ
心震わすロードトリップへ
車名
GOLD WING TOUR
エクステリア | キャンディーアーダント レッド/ダークネスブラックメタリック |
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メッセージ
「新時代の世界最高峰モーターサイクルとは一体何か」
6世代目となる新しいゴールドウィングは、デザインから設計からテストまで全てを一から見直し、モーターサイクルの魅力の原点に立ち返り、新たな価値を再構築。
その中でカラーリングとして新しいGLに必要なことは何か、それは「見た瞬間・触れた瞬間・跨った瞬間、感動し高揚させ、心揺さぶるものでなければならない」というものでした。
唯一無二の絶対的な存在感をその佇まいに表現するために、人間の五感に訴えるアプローチを、CMFを駆使し完成車全体で表現。
“一目見た瞬間人の心に強く残る”そんな佇まいを求めカラーデザインを検討してきました。
モーターサイクルに跨るとは、今の時代ある種一般的ではなく特別なものなのかもしれません。
しかしその特別な瞬間こそ、人の五感を刺激し「パートナーと共有する感動」をより深く大きなものにさせ、お客様の充実した人生に彩りを加えることができる。そんなカラーデザインの力を信じ、お客様とこのゴールドウィングとの出会いが特別なものとなるよう願って開発を致しました。
プレゼンタープロフィール
株式会社 本田技術研究所 二輪R&Dセンター
デザイン開発室 2BL
かつらがわ みどり
桂川 碧
●エントリー車で担当した部分とそこへのこだわり
CMFコンセプト立案からスケッチFix、量産立ち上がりまでの一連のカラー開発全て
●気になっている色
雨に濡れて潤とした色
●趣味、今ハマっていること、マイブーム
足つぼ押し、愛猫の歯が抜けた後の経過観察
マツダ㈱
http://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/
テーマ
エンジニアとの共創活動によるマツダブランド価値創造
車名
エクステリア | ソウルレッドクリスタルメタリック |
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インテリア | ピュアホワイト |
メッセージ
【マツダブランド価値創造】
マツダのカラーデザインは「カラーも造形の一部」という思想のもと、魂動デザインの造形美を際立たせてきました。
色という概念を越え、カタチと共に創り出す光と影の情緒的な価値をマツダカラーデザインは提案し続けています。
そのため、カラーもブランドの重要な要素と位置付け、ブランドを一段押し上げるための挑戦を実践してきました。「ソウルレッドクリスタルメタリック」への深化は、生産エンジニアを含めたブランド全体での共創活動によって成し遂げられた成果です。
プレゼンタープロフィール
マツダ株式会社
デザイン本部 クリエイティブデザインエキスパート
おかもと けいいち
岡本 圭一
●エントリー車で担当した部分とそこへのこだわり
ボディカラーデザイン戦略&タスクチームでボディカラー開発を担当。
こだわった点は、理想のデザインイメージを描き切り、エンジニアと一丸となって技術課題を乗り越えていった事。
●気になっている色
素材の持つ質感や色全般
●趣味、今ハマっていること、マイブーム
音へのこだわりを持って開発しているオーディオ機器の世界。
音楽ジャンルでは、クラシックの繊細かつダイナミズムの響きにハマっています。
●最近、「この色はやられた!」と思った商品があったら教えて下さい。
“やられた”というわけではないのですが、ボルボの一連のインテリアCMFの世界観と創りこみは素晴らしいと思います。
マツダ株式会社
技術本部 車両技術部 塗装技術Gr
てらもと こうじ
寺本 浩司
●エントリー車で担当した部分とそこへのこだわり
塗料の開発、及び量産するための工程開発
●気になっている色
蝶など、生物が進化の中で生み出した色と発色機構
●趣味、今ハマっていること、マイブーム
ラーメンの食べ歩き。休日の遠征や出張先で食べまくってます。
●最近、「この色はやられた!」と思った商品があったら教えて下さい。
やられた!という訳ではないのですが、人が素材の質感から感じる印象を上手に取り入れた作品や商品はどのようなプロセスで生まれたのか?が気になります。
http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/
テーマ
マツダインテリア 空間/質感の深化
車名
マツダCX-8
エクステリア | マシーングレープレミアムメタリック |
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インテリア | ディープレッド |
メッセージ
【ディープレッドに込めた思い】
マツダはブラックとホワイトの内装を軸にブランドとしての空間イメージを構築してきました。明快なホワイト内装に対し、ブラック内装を「より味わい深い大人の空間」へと深化させるために開発したのが「ディープレッド」です。
マツダCX-8では、単に新しい“色”を提供するのではなく、造形と色が創り出す“空間/質感”全体で感じられる魅力を深化させることで、インテリア全体の完成度を高めてきました。
プレゼンタープロフィール
マツダ株式会社
デザイン本部 プロダクションデザインスタジオ インテリアデザイングループ
すが ゆうき
菅 由希
●エントリー車で担当した部分
インテリアデザイン開発 主担当
カタチ・色・素材が織りなす、大人の上質な空気感を車全体で表現しました。
●気になっている色
金属の、仕上げ方によって変わる表情の変化が気になっています。
●趣味、今ハマっていること、マイブーム
初代ロードスターで大人2人キャンプ。
道具をどれだけミニマムにできるかを考えながらパッキングするのが好きです。
●最近、「この色はやられた!」と思った商品があったら教えて下さい。
最近ではないのですがVolvo XC90の内装が、素材にふさわしい造形になっており またコーディネーションも奇をてらっていないのに、Volvoらしい爽やかさがある、 そのバランス感覚がすばらしいな、と何度見ても感じます。
三菱自動車工業㈱
テーマ
「ACTIVE GEAR」
車名
DELICA D:5 Active-Gear / RVR Active-Gear
エクステリア | <D:5>オレンジアクセント × アイガーグレーメタリック/ダイヤモンドブラックマイカ <RVR>オレンジアクセント × チタニウムグレーメタリック |
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インテリア | オレンジアクセント × ブラック基調色 |
メッセージ
三菱のSUVイメージを一層強調。プロフェッショナル愛用のハードな道具感(ギア感)を表現。
アウトドアレジャーシーンにも映えるオレンジ色をファッショナブルにコーディネートしました。
オレンジ色は「機能の高さ」を象徴する色。登山用ロープやバックパック等、プロ愛用の機能的なギアに多く採用される色。その色は雪山などの悪天候下でも目立つ、エマージェンシーカラーとしての意味合いも含んでいます。
さらに、太陽や炎に象徴されるオレンジ色は、いきいきとして人を前向きな気分にさせ、
新しいことにチャレンジしたり、自分のライフスタイルをもっと広げたいという「冒険心を掻き立てる」色です。
デリカD:5及びRVRはどんな悪路も走破できる頼れるギアであり、それにふさわしいオレンジ色を
ドアミラーやドアガーニッシュ、ヒーコンダイヤル等、EXT/INTの機能部位にコーディネート。
ボディカラーにもマッチし際立つオレンジ色をつくり込みました。
INTシートには、上質でグリップ性のあるバックスキン調ニットと、立体的に処理したオレンジ色のステッチの組合せにより、悪路でも滑りにくい等、機能面にも見栄えも配慮したカラーコーディネートとしました。
プレゼンタープロフィール
三菱自動車工業株式会社
プロダクトデザイン部 カラーデザイングループ
さとう あきこ
佐藤 亜希子
●エントリー車で担当した部分とそこへのこだわり
アクセントカラー:オレンジ色のつくり込み。
ボディカラー濃色から淡色の幅広い明度域にマッチする、アクティブなオレンジの色にこだわりました。
●気になっている色
ファッションやメーキャップカラーは常に気にしています。
●趣味、今ハマっていること、マイブーム
小学1年から習い始めた「習字」~今では「書」まで。
一生続けていきたいです。
●最近、「この色はやられた!」と思った商品があったら教えて下さい。
未だに、昨年オートカラーアウォードでグランプリを獲ったマシーングレープレミアムメタリックを超える量産色はないと思います。誰が見ても感動する高い質感を目指したい。
ヤマハ発動機㈱
MT-10
https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/mt-10/
MT-09
https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/mt-09/
MT-07
https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/mt-07/
テーマ
受け入れられる非常識 Night Fluo
車名
MT-10 / MT-09 / MT-07
エクステリア | ブルーイッシュグレーソリッド4 / アシッドイエロー |
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メッセージ
“自由に楽しむ、自在に操る”
MTシリーズのユニークな世界観を強調するために、クールでインパクトの強いカラーデザイン に仕上げました。
ソリッドグレーはチープに見える可能性があり、リスクの高い色ですが、尋常ではないインパクトを 狙うため、塗装による装飾的要素を排除しシリアスさを表現する色として開発しました。
足回りにアクセントカラーのアシッドイエローと合わせることで、
MTシリーズの“機能性”,“ファッション性”の両立を狙ったカラーデザインになっております。
プレゼンタープロフィール
ヤマハ発動機株式会社
プロダクトデザイン部デザイン企画G
やすだ まさひろ
安田 将啓
●エントリー車で担当した部分とそこへのこだわり
モデル群のカラーリング戦略とモデル個別のカラーリング企画
市場に無い新しさ =「発」とモデルの存在感・美しさ =「魅」とお客様のライフスタイルとの融合 =「結」
●気になっている色
青全般 最近は特に、質感に特徴のある暗めの青
●趣味、今ハマっていること、マイブーム
日々の子育てとたまにする果物狩りツーリング
株式会社 GK Dynamics
動態グラフィック部
かたひら のりお
片平 憲男
●エントリー車で担当した部分とそこへのこだわり
担当した部分:CMFG全般
モーターサイクル市場にインパクトを与えられるようなカラーリングデザイン。
●気になっている色
ピアノブラック:新しい色ではありませんが、引き込まれるような黒の魅力に魅了されます。
●趣味、今ハマっていること、マイブーム
東京の寺院めぐり。
●最近、「この色はやられた!」と思った商品があったら教えて下さい。
マシングレー:昨年のオートカラーアワードで、見た目のインパクトに圧倒されました。