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U.Ge Lab コラム

私の幸せの風景 ― 旅の色、暮らしの色―音や言葉が伝える幸せの風景 ―

移動がずいぶん減ってしまった。WEBでどこでもミーティングができるし、時間も交通費も宿泊費も掛からない。U.Ge世代は出張の「一杯」も捨てがたいが、何となく身体も疲れるし、、もうコロナ前には戻らない。

移動ができずムズムズしていると、気の利いた発想や技術のおかげで、思わずうなる出会いがある。世界各地のラジオ局を地球儀のような世界地図にプロットし、行ったことのある、また行きたかった街のラジオ局をつなぐ「Radio Garden」がなかなか素敵だ。
画面上の地球儀から世界中のラジオ局をクリックすると、その場所の流行り歌や、民族音楽が、世界中の言葉に乗せて流れてくるのだ。リスボンへ、ブエノスアイレスへ、ダカールへと直ぐに飛んでいける。彼地の音が、色や匂いを運んでくれる。

気の向いたときに、Radio Gardenをクリックすると、今日はコートの襟を立てた白い息吐く街並みを、明日は蒼い天空の山岳を体験させてくれる。ローカルの音に乗せた色づく情景がひと時、心を旅立たせてくれてとても嬉しい。コロナのムズムズを解消してくれる歌声が、古い記憶の、これから先の体験を喚起する、仮初めの旅の幸せの風景となる。

動けない日々を、Radio Gardenで過ごしながら、言葉も、音のように色づいた情景を喚起するなと考えた。Jafcaのサイトにも「色をつたえる言葉」ってコラムがあったよな、確かに言葉が造る情景は見事だな、そう「噺」がそうだ。言葉が紡ぐ暮らしの色のオンパレードだ。寄席にしばらく行ってないなと思っていると、柳家小三治さん81歳の訃報に接した。
小三治師匠を忍ぶTV番組で、持病を抱えながらも床屋で気丈に「若いんだ。ただ生きているだけ、やれることをやっている、やりたいことをやっている。」と話していた。それは「いや意外とこの年になっても若ぇんだょなあ。今も暮らしを運営していくだけ。仕事に全力を尽くすだけ。噺に少しでも工夫を凝らして改善するだけ。」とおっしゃっているように思えた。

SDG’sを身の丈に落とすと、自然の一部であることを感得して暮らし、持続可能な生活の質を実践すること、広げすぎず暮らすことの取組みがまず大事だなと、噺家が語る暮らしの幸せの風景を、戒めとして愛おしく感じた。

昨年私は事務所を構え、暮らしと仕事を楽しみつつ新しい人たちと交わっている。Jafca/U.Ge研究会も、多様な業種・世代の人たちと交わり、気張らず語ることのできる、幸せの風景そのものでもある。音や言葉が紡ぐ「色」を中心に、暮らしや仕事、旅の幸せの風景を仲間と考えてみるのも、さりげなくいい。
皆様どうぞご参加ください!

株式会社神津仕事室   代表取締役 神津昌哉