幸せペンタゴン 私のアオハル ~輝きの時~ ①
U-geカラーデザイン研究会で メンバーの皆さんと打ち合わせした際に
今迄頑張ってきたことを U-ge世代に聞いていきたいねって 話になりました。
そこで ふと自分の人生を振り返って 青春時代に頑張ってきたことって何かな~って考えてみました。
私は 小学校から短大まで一貫の女子校に通い のんびりと楽した学生生活で
高校生までは 学園ドラマみたいな刺激的なことは起こらず
淡々と日々を過ごしていました。(今考えると 勿体ないなかったな~)
で 改めて【私のアオハル】を考えてみて 本気で頑張っていたのは もしかしたら短大時代のクラブ活動【茶道部】(私たちは“おちゃぶ”と呼んでいました。)だったかもと。
入部のきっかけは どうしても茶道を習いたかったという事ではなく
短大が都心から電車で1時間半位かかるだいぶ離れた場所にあり
スポーツ部の様にクラブの練習だけの為に学校に行くというのは避けたい、
でも就職活動にクラブ活動をしていたことをアピールしなくちゃいけない!
また破格のお値段で体験できるという事で 選んだのが茶道部だったんです。 (安易~)
おちゃぶでは 卒業生の御母様である裏千家の先生をお呼びして
週1部 20名程の部員が活動をしていました。
最初は お茶とお菓子が食べれてラッキーなんて 軽く思っていたのですが
まあ~ 先生がとてもとても厳しい方で 入部してからびっくり。
和室の掃除の仕方から 和室での歩き方やふすまの開け方 お茶碗の扱い方 ご挨拶の仕方など お行儀についても厳しい指導があったので
先生に怒られない様に いつもみんな 緊張していました。でも大人になった今考えると きっと先生は私たちが社会に出てから困らない様に
礼儀や所作を 叩き込んでくれようとしていたのだと思います。
お茶の世界は 単にお茶をたてて飲むだけでなく 季節の行事や部屋に飾るお道具、お花等についても 学べます。
例えば
11月に御開炉と言って 炉を開ける行事があるのですが その際ぜんざいを食べます。
どうせならと 自分たちで豆をふやかすところから作ろうという話になり
5~6時間くらいかけて作ったのですが 塩をいれなかった為 砂糖をどんどんいれても
ちっとも甘くならず 結局あまりおいしくならなかったんです。
今みたいにYouTubeとかあればよかったのですが…見事に失敗。
でも みなで協力して作ったので それが味付けとなり ふと笑える よい思い出です。
また 夏休みの思い出では 木更津のお寺に短期間の修行とお点前の練習という合宿がありました。
うら若き20歳前後の女性たちが 早朝に座禅をし 邪念を解くため 毎朝1回住職に警策でたたかれ、ご飯の時は1言も話していけないということで常に黙食。
お点前の練習では浴衣をきて一日中ずっと正座し お茶を5~6杯飲んで お腹ガボガボ状態。
いつも以上に 先生怒られるし みんな早く家に帰りたい~って言っていました。
で、 いざ帰るとき 台風が来てしまい電車が立ち往生。着ている洋服はびしょびしょ。バスや徒歩などで木更津から東京駅まで帰ってくるのに6~7時間かかりました。過酷な修行の後だった為 かなりのダメージ。
でも バスを待つ間 先生は(風邪ひかない様にね)と、私たちの濡れたからだが冷えない様に持っていた風呂敷等で体を温めてくれたり、部員同士も励まし合いながら帰ってきたんです。
夏休みが明けの授業で夏休みの思い出を話す際、 部員全員この合宿の話をしていました。 辛かったけど 結束感が高まった まさにアオハルの出来事だったんです!
卒業前には 同学生メンバー主催でニューオータニホテルでお茶会を開き(今考えると学生にしては 贅沢ですね)
テーマを【飛翔】と決め お道具やお菓子に鳥が描かれている物などを選び、 お部屋には木更津の住職に書いて頂いた円相(エンソウ)という〇を描いた文字?の色紙を飾り、 親や友人を呼んで部活の最後を飾りました。
お茶の世界はミニマムな中に世界観を作りだすという 奥の深い(道)ですが 私のアオハルを彩ってくれました~。
長瀬産業株式会社 カラー&プロセシング事業部機能色材部東京営業課 水科 智美