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U.Ge Lab

U.Ge Lab 活動記録

2020年 U.Geフォーラム

新型ウイルス感染拡大予防のため、今年はオンラインで開催いたしました。
第1部はFacebookによるライブ配信も行いましたので、海外から視聴してくださった方もいらっしゃいました。

第1部 【無料公開】 

U.Ge研究会メンバーによる活動報告

「U.Geとは」                 JAFCA 武田里美
今まで行ったU.Ge研究会の活動をご紹介いたしました。

「2019年度実施インタビュー調査結果より」   長瀬産業(株) 水科智美
2018年に引き続き、2019年もインタビュー調査実施しました。
今回は、U.Ge(Upper Generation)と50歳未満の方の思考の比較などをご紹介いたしました。

動画をご覧になりたい方は、こちら

第2部 【事前登録制_有料公開】

基調講演  講師:安並まりや

新しい大人文化研究所 所長
博報堂シニアビジネスフォース ストラテジックプラニングディレクター

「コロナ禍のU.Geのライフスタイル ―調査結果からみえてきた変化― 」
 博報堂新しい大人文化研究所で実施したコロナ禍緊急アンケート調査から見えてきた、
  U.Geのコロナ禍の生活について、写真やインタビュー結果を交えながら解説いただき
 ました。  

U.Geカラーデザインフォーラム 基調講演 Q&A

当日時間の都合でお答えできなかった質問について、安並さんからご回答いただきました。

Q1.アクティブシニアの選定はどのようにされているのか?(選定の仕方が知りたい)

今回の定量・定性調査は、趣味人倶楽部というアクティブシニアが多いSNSの会員さんに伺ったので、そのように定義しました。これという固まった定義はないですが、趣味やお出かけに活動的な方や、交友関係が広い方、気持ちが前向きな方等で定義する場合が多いです。

Q2.アクティブシニアの情報収集はスマホですか?PCなのでしょうか?
(これはインターネットリテラシーが高い方だからの結果なのでしょうか?)
スマホの使用率やインターネットの利用率等、65歳から低下していくので、デジタルの壁は65歳からあると思っています。アクティブシニアは比較的情報感度も高いためスマホでの情報検索は比較的多いかと思いますが、それ以上に年齢によるファクターの方が大きいです。

Q3.オンラインはzoom飲みのようなコミュニケーションでも活用されますか?

家族以外とのコミュニケーションをどのように取っているのかが気になります。
私が今回お話を伺った方はみなさんzoom飲みをされていました。オンラインを通じて新しい出会いがあったという方もいらっしゃいましたので、幅広く人をつなぐ方法に今後なるのではないでしょうか。

Q4.家時間が増えたことで、オシャレをリズムにする。という中には、インテリアのおしゃれも含まれますか?

おしゃれもインテリアも自己表現の一つの方法なので、インテリアでリズムをつけるという考え方もあると思います。某スタイリストがお花を生けることで気分を上げている例をご紹介しましたが、その延長線にインテリアもあるのではと思います。

Q5.家ナカ新陳代謝の活性化=インテリア模様替え、さらにリフォームやリノベーションにまで広がるのでしょうか?職人さんが家に入ってくるのは避けたい、とも思うのでしょうかね、、

今まではDIYしかできない状況だったと思います。コロナが長期化するにつれ、運動など外で行っていたことを家の中で対応する必要になったり、家族と個人のスペースをどうとればいいか等、家で長時間居ることに伴う問題も増えるかと思います。その時にリフォームやリノベーションも抜本的に解決を図る一つの選択肢になると考えます。

Q6.おうち生活によって、メガネの使用率は増えたのでしょうか?

データがないのでなんとも言えないですが、、家で過ごす時間が長く、読み物やPCを観る時間が増えたことを想定すると、リーディンググラスの使用時間は増えそうですね。

Q7.コロナ前の生活リズムを守ることを心がける。自堕落防止がキーワードのようですね。今も小生、日曜でもいつまでもパジャマで過ごさないようにしてますが、、

U.Geの方は自堕落というよりは、規則正しい生活を送っていた方が体力を削られないし体調管理がしやすい理由でコロナ前の生活リズムを守っていたようです。

Q8.欲望、欲求に関して、、、コロナ禍、withコロナでの「マズローの欲求の5段階」は何か変化するのでしょうか?何か重要になるのでしょうか?生理的、安全、社会的、承認、自己実現、、

マズローで分析を試みてみたことがないのですが、少なくとも安全(≒コロナは命に関わる厄災)が大きく阻害されているかと思います。また外に行って人に会うことが制限されているため、社会的な所属も物理的に断たれている状況にあるかと思います。

Q9.博報堂さんは若年層の調査もされていると思いますが、大人世代と大きく違う点はありますか?

若者(主に大学生)にも同じ調査を行いましたが大きく違うポイントは、「周りではなく自分を深く見つめる機会になった」という点です。U.Ge世代と同じように大学生活が中断、友人とは疎遠になり孤独を感じていました。しかし一方でステイホーム期間中は、自分を見つめ直すきっかけになったようです。友人関係の見直し、家族との大切なつながりへの気づき、コロナが終わったらやりたいことのリストアップなどなど。ただ委縮して閉じこもるのではなく自分を見つめ直し、自分を理解する。そして自分を起点にした新たな行動に移るための「ポジティブなココロの準備期間」にもなったようです。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://note.com/h_bid/n/n85bb5d00cf2e

Q10.昨年度との変化点が知りたい。

コロナ前からの変化という視点からお話すると、自粛生活が長期化していて、外の活動や人間関係から遮断され、家で過ごす時間が増えたというのが大きな変化です。命を守るための自粛生活であるため精神面におけるインパクトも大きく、孤独化の問題も自体が長期化するにつれ深刻になることが予想されます。一方で、家族と絆の再確認や、デジタルを通じて新しい出会いや楽しみが生まれつつあります。

Q11.コロナが終息後にさまざまなコトをしたいというのが、女性の方が多いのはどんな理由だと思われますか?

そもそも女性の方が旅行や買い物等のニーズが高いことにも起因しているのかと思います。ショッピングや旅行も女性同士で行かれるのをよく目にするように、若い方も大人世代も女性がリードしているジャンルかと思います。

Q12.今回のまとめられたライフスタイルはコロナ終息後も続くのか予測を伺いたい。

希望的観測も含めてですが、オンライン化・デジタル化の流れはコロナ後も続くことが予想されます。一度使いこなせてしまうと便利で、なくてはならなくなるので、コロナ後もオンラインで情報収集したり、親しい人とつながったり、楽しみが拡大する生活にシフトしていくといいですね。

カラー解説  講師:大澤かほる

2020-2021年U.Ge(ユージー)カラー「縁(えにし)」
2020年3月に選定されたカラーについて、選定背景等を詳しく解説いたしました。

「縁(えにし)」の解説は、こちら