「ホッとする、こと・もの・ところ・とき」⑦
自分のベッドでゴロゴロしている時間は至福の時。
ホッとするといったら、もうコレしか浮かびませんでした。
私は枕が変わると寝られない派です。枕だけでなく、ライナスの毛布よろしくクタクタのタオルケットがないと安心して眠れません。
旅先で泊まったホテルの寝具類がとても上質なものだったりすることがありますが、これがなんとも落ち着かない!せっかくの機会にも関わらず熟睡できずにあくびをしながら翌日を過ごすこともあります。
なぜ上質の寝具なのに上質の眠りに繋がらないのでしょう?
とにもかくにも、家に帰り、自分のベッドに潜ると何とも言えない幸福感に包まれます。
もともと睡眠障害を持っているので、私にとって寝具は心を落ち着けて眠りに入るための最重要アイテムです。新品でパリッとしていて良いのは夏用のシーツくらいで、基本的には、もう捨てた方が良いのでは?と言われるくらいのクタクタ具合の寝具類が一番ホッと出来ます。だからといって毎度爆睡できるわけではありませんが、少なくともベッドから出たくない、ベッドの上から動きたくないくらいには居心地の良い「場所」であり「もの」であることは間違いありません。
新しい寝具を選ぶときは、できるだけ肌ざわりが良く、体に馴染みそうなものを探します。最近では、今治タオルのフワっとした肌ざわりがとても気に入っていて、これなら使い込まなくても良いのでは、とも思うのですが、どういうわけか、やはり新品よりは使い込んだものの方が良かったような気がしてしまうのです。
なぜ自分の布団が一番良いと感じるのか?
ネットで調べてみると、「自分の匂いに安心するから」と出てきました・・・・・犬かよ!?
ということは使い込んだタオルケットには、自分の匂いがたっぷりしみ込んでいるからとても安心できるということになります。
なにやら変態じみた響きですが、なんにしても、安心感を得られていることには違いなさそうです。
「匂い」は置いておいても、本能的に安心を得られるものというのは、新しいものでなく慣れ親しんだもの、愛着のあるものなのかもしれませんね。
トーヨーカラー株式会社 経営本部 経営管理部 塙 千佳