2015年春夏JAFCAプロダクツ&インテリアカラー
カラーテーマ
“ 空気の色 ”
色選定の会議において、インテリアファブリックスのデザイナーから 「インテリアの商材は、様式だけではなく、空間全体の空気をどのような色にするかという意識が大事」という意見がでた。その空間の中で人がどのような気分でいたいか、ということが重要なのである。また「陰に色をつけて重ねるような、「影(陰)」や「光」のような触れない素材(Immaterial)に注目したい」といった意見も出された。
これらの意見を受け、テーマは「空気の色」とした。 微妙な陰影に美を見出す感性は、日本らしい感性と言ってもいい。カラーグループは全体に落ち着いた色を選定したが、組み合わせ次第でふくよかな気配を醸し出すこともできる。
カラーグループの特徴
1.静寂(せいじゃく)
ハンマースホイ(※17世紀末に活躍したデンマークの画家)の絵画のような、シーンとした、どこか不思議な空間。かすかな色みを感じさせるダークグレー系、ニュアンスを加えるためのグレイッシュ・パープルを軸に、アクセントとして渋いイエローで構成した。
2. 澄明(ちょうめい)
澄んで明るく、清らかなブルー系を軸に、ホワイト、植物をイメージさせるグリーンとで構成した。どこまでも遠い空の色は、清らかな空気、風を感じさせる空間を作ることができる。
3. 微睡(まどろみ)
温かみのある、やさしい空間を作るためのカラーグループ。肌の色に近いベージュ、ピンク系を軸に鹿革やヌメ革、グレイッシュトーンの木質材を思わせるブラウン、燻したゴールドで構成した。
4. 豊潤(ほうじゅん)
抑えた調子のマジェンタ、オレンジ、レッド、ワインを軸に、影の色を思わせるラベンダー系を加えて構成した。このグループの色は控えめだが、内に秘めるパワーや、ふくよかで、華やぎのある空間をつくることができる。
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