2019年秋冬JAFCAプロダクツ&インテリアカラー
カラーテーマ
“色は匂えど” (いろはにほへと)
仮想空間の関わりが増える中、身体全体で感じられる、心が動く色を
私たちの生活では、電子情報で構成された仮想空間で情報収集したり、仕事をしたりする時間が格段に増えた。モノに触れずに音声だけで、あるいは、「思う」だけで、モノが動かせるようになった。このような時代は、私たちから「身体を使う」時間を奪う。使わない身体感覚は、やがて鈍くなっていく。今デザインには、色、素材、形、表面仕上げなどの視覚に訴える要素のみならず、手触りや香りといった、触感、嗅覚など「体感」する要素が重要になってきている。
2019-2020年は、オリンピック開催を控え、生活空間の色は来る祭典に期待を込めた色彩へと変化しているだろう。その色彩は、身体全体で感じられる、心が動く色であって欲しい。テーマ「色は匂えど」(いろはにほへと)には、2019年秋冬に体感したい色彩に寄せて、香るような色、情景(色)が浮かぶ香り、という意味が込められている。
カラーグループの特徴
1.誘われて
色のイメージ:「生命」が持つ生きるための欲望
活用のキーワード:甘い、煮詰められた、甘酸っぱい、エネルギーが湧きだす、誘惑、半透明の素材、ベルベット
2.地に立つ
色のイメージ:自然界の一部として、大地に存在する感覚
活用のキーワード:寛容、どっしりとした、懐かしい、知性、確信、土に返る素材、鉄鉱石、紙を思わせる質感
3.森の謎
色のイメージ:懐かしい森の記憶
活用のキーワード:きれいな空気と水の循環、湿度、苔、肥沃な土壌、奥行きを感じさせる表面、触感に訴える凹凸
4.宇宙のため息
色のイメージ:宇宙への憧れ
活用のキーワード:光、結晶、冷たさ、未来、再帰反射、雪、優しさを感じさせる無機質な表現
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