2022-23年秋冬JAFCAプロダクツ&インテリアカラー
カラーテーマ
“Eternal” エターナル
私たちの地球を永遠に受け継いでいく
テーマ名には、この地球を私たちが住める星として次世代に受け継いでいきたいという願いが込められている。回り続けるから安定する独楽(こま)のように、動き続けるから「永遠」を実現することができる、という意味である。
SDGs(持続可能な開発目標)は2030年に達成するべく掲げられた目標である。10年を切った今、モノを作る側、消費する側として、そのモノが生まれるまでにかかわった人々のこと、モノの材料のこと、使われたエネルギーのことを考えたい。そして使用後はゴミにしてしまうのか、アップサイクルするのか。CMF(カラー、マテリアル、フィニッシュ)表現の担い手として、環境に対する責任は重い。ここでは、SDGsを見据えて、是非実現したい色表現を4つのカラーグループで提案する。
カラーグループの特徴
1.ECO Composite エココンポジット
土は微生物によって養分を蓄え、動植物を育む。土や岩は時に生き物の隠れ家となり、小さな命を守るシェルターになる。土や岩の色は私たちにとって「安心」を与えてくれる色とも言える。
2.Effortless エフォートレス
生まれて、その命を全うし次世代につなぐ。死は次の循環へと向かう始まりとも言える。ひとつの命として輝き、互いの個性を尊重し、助け合いたい。人類だからこそ達成できるそういう社会を私たちは2030年に向けて作って行く。老若男女問わず、優しい気持ちでいられる空間やプロダクトを創るための色であり、ゆっくりとした呼吸を促す色でもある。
3.Reflection リフレクション
形を定めず、自らの色を持たない「水」は、時と場を映して違う表情を浮かべる。きれいな「水」の循環を守ることも、私たちの使命だ。このカラーグループの色は「動く色」である。風や光、素材の形状や表面変化によって、異なる色が現れる。
4.Diversion ダイバーション
このカラーグループの色は、一見、主張が強いと感じるかもしれない。2021年向けに提案した光を放つような強い色ではなく、今季は自然界に見られる色から抽出している。太陽に向かってのびのびと咲く花のように、生きる力を発散させるための色を選んだ。
※ブログ等に転載される場合は、出典先を明記下さい。
JAFCAの会員にお入りいただくと、実シーズンの1年半前にいち早くトレンドカラーの情報を入手することができます。詳しい解説や配色の資料なども入っています。詳しくはこちらをご覧下さい。