2023-24年秋冬JAFCA メイクアップカラー
カラーテーマ
Crossing Boundary クロッシング・バウンダリー (境界を超える）
色とイメージの境界を超えて新たなビューティに挑戦
NFTやメタバースなど、新たな価値を生み出す可能性のある表現の場が登場してきた。ゲーム感覚で試したり、新たなコミュニケーションツールとして活用したり、ビジネスチャンスとして参入するなど、何かが始まる時特有の良くわからないけど盛り上がりそうでワクワクしている段階かもしれない。
メイクアップは、自分のこうなりたいという願いを日常の中でリアルに具現化できる自己表現のひとつだが、同時に画像上の顔の加工は当たり前となってきているので、メイクアップとバーチャルとの相性は良さそうだ。インスタグラムやピンタレストでは見かけるが、現実には挑戦できないような今までしてこなかったメイクアップや色なども、バーチャルで試してみることで、自分自身の秘めた可能性が開けるかもしれない。ジェンダー、カルチャー、コミュニティーなど外見だけではなく、心理的にも様々な壁を軽々と越えていくためのブースターになるかもしれない。その時メイクアップは境界を越えて新しい自分を発見するためのツールとして、強い味方になるに違いない。
リアルにメイクアップした加工無しの自分、様々に姿を変えたアバターの自分、どの自分も愛すべきキャラクターとして表現するために、全体的にポシティブで存在感や明るさのある個性の際立ったカラーを4つのグループに分けて選定した。当然ながら今シーズンは、グループだけでおさまることなく、その色とイメージの境界を超えて新たなビューティーに挑戦してほしい。
カラーグループの解説
1.Virtual Ephemeral バーチャル・エフェメラル／仮想の儚さ
淡く儚いトーンのカラーグループ。ただのカワイイではない、ひねりのきいた色気までも感じさせるカワイイをイメージ。フェミニンだが同時にジェンダーニュートラルで、人工的なデジタル画像のような不思議な魅力を醸し出す。
2.Raw Beauty ロウ・ビューティ（ありのままの美しさ）
ベージュ～ブラウンの豊かなカラーグループ。砂漠の陰影、湿った赤土、乾いた土壁など、様々な表情を見せる大地の色を洗練させて身にまとうイメージ。素朴でナチュラルというより、リッチでエレガントな印象にまとめたい。
3.Planet Surface プラネット・サーフェス（惑星の表面)
深く暗いダークトーンと光のカラーグループ。果てしなく広がる漆黒の闇に輝く星たち。古代より人は宇宙の謎を解きたいと挑み魅せられてきた。夢だった宇宙旅行も現実になりつつある今、新たな美を発見するかもしれない。
4.Epic Frontierエピック・フロンティア（雄大な新天地）
透明感がある高彩度色。もっとも革新的なカラーグループ。バーチャルなど映像の世界では、色は光の投影で表現されるが、そのイメージを再現したい。実際のコスメでは、高彩度色のウォーターカラーやエアブラシの発色が近いかもしれない。
メイクアップカラーは、メイクアップ関連に向けたカラー。春夏、秋冬の年2回、実シーズンの1年半前にJAFCA化粧品分科会のメンバーに発表される。JAFCAの化粧品分科会にお入りいただくと、カラーの活用方法やグループ毎の具体的なメイクパターンなど、さらに詳しい情報が入手できる。またメイクアップの嗜好色調査や、セミナー等も実施されている。
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